松江市出身で本校卒業生の野口智博先生に講演をしていただきました。講演では、「コーチング」についてやオリンピック選手を育成した時の話がありました。
陸上短距離のケンブリッジ飛鳥選手は、先生の研究生だそうです。非常にイケメンで紳士的な青年だったというエピソードを語ってくださいました。
また、「クエッショニングスキル」を鍛えるトレーニングとして、2人1組となり、片方が、ある動物を思い浮かべ、もう片方が質問をし、当てるというゲームをしました。
最初は、質問の答えが特定できるようにするというルールのもと行いました。例えば、動物は赤ですか?黒ですか?という具合に。1分30秒で正解まで質問をするのですが、当てられた生徒はちらほらいました。
次に、交代し、質問をどんな答えでも答えられるようにする。というルールでしました。例えば、その動物の色はなんですか?そうすると答えは自由に答えられるようになります。
1分30秒間で相手が思い描いた動物を当てるこのトレーニングですが、前半と後半では、どちらが当てやすいでしょうか?また、その意図はなんでしょうか?
後半の方が、正解するペアが増えるという結果となりました。しかし、それはなぜなのでしょうか?このトレーニングは、選手に問題が起き、パフォーマンスが上がらないという時に選手に質問をし解決しなければならない時に使用されるそうです。
答えを特定できる質問をするのは、選手とコーチの運動感覚が近い場合は使えるそうで、逆に選手とコーチの関係が浅い場合は答えを選べるようにするとうまく問題解決ができるということでした。この二つの質問パターンをコーチが使い分ける必要があり、答えを決める場合の質問の場合コーチが誘導してしまい、選手の気持ちが表せにくくなってしまうそうです。
「コーチ」という語源は、「馬車」だそうで、「馬車」は、人を運んでいくもの。そこから、選手を結果に運んでいくという意味で使われているそうです。
生徒の皆さんは、今回学んだことを生かし、日々の生活や部活動をより充実したものにしてほしいです。野口先生講演ありがとうございました。