淞南生に受け継がれる奉仕精神

2020.7.2(木)~人としてどうあるべきか~

先日、仕事が終わり、帰ろうと車に乗ると道路の落ち葉を掃いてくれている生徒がいました。聞いてみると「落ち葉がたくさん落ちていたので掃除しています」とその生徒は、答えました。

また、別の日の放課後、教室を覗くと、クーラーのフィルターを掃除してくれている生徒がいました。聞いてみると「一年間使ってなかったので汚いと思って」とその生徒は、答えました。

誰に言われるでもなく、自分の時間を使い、人の為に行動してくれているこの生徒たちを見て、日本サッカー界のレジェンドであるキング・カズこと、三浦知良選手が、「若い君たちに、抜け出したければ何が大切か」という記事を載せられていたのを思い出しました。

三浦知良 http://www.kazu-miura.com/

「飛び抜けて優秀な人が集まるのがプロの世界。どこで差がついていくのか、日本代表をみても察しは付く。必ずしもすごい俊足や肉体の持ち主じゃない人が代表の主将や軸になる。人間的に成長したときに、サッカーでも成長しているんだよね。これは、人の痛みが分かる、あいさつ、片付け、日常の心がけ。抜け出したければ、自分の人間性を高めることだ」という内容でした。

それぞれが高い目標を持ち、その実現のために努力の日々を送る本校の生徒たち。しかし、その努力とは、単に練習や勉強を頑張るというものだけにとどまりません。「自分の生活や日常がそれにふさわしいのか」「誰かのためが一番強い」など、脈々と受け継がれる伝統と学校の理念が生徒たちを、人間的に大きく成長させていることを改めて実感しました。