みなさん、こんにちは。
緊急事態宣言が解除され、新たな生活がスタートしました。
ただ、これで緩むことなく今まで通り感染に気を付けながらやっていかなければいけませんね。
さて、昨日より学校が再開し、校内には生徒たちが戻ってきました。長い休校期間中、生徒は配信された課題に取り組んでおりました。
地元松江の方ならご存知の通り、本校は県外から多数の生徒が入学しており、寮でも多くの生徒をお預かりしています。例年であれば、5月連休に帰省してリフレッシュする(期間中試合等がある部は除く)というのが通例なのですが、今年は県境をまたぐ移動は自粛するよう言われておりましたので、当初は学校からも帰省を自粛するよう家庭にもお願いするつもりでした。
しかし、そんな矢先、松江でクラスターが発生し、「松江にいれば安心だから。」とは言えなくなってしまいました。そのため、生徒本人や家庭から帰省したいと要望があれば、学校としてそれを不許可にするわけにはいかないと判断しました。
みなさん、そこで何人の生徒が帰省したいと申し出たと思いますか?
答えは0(ゼロ)です。入学したての1年生含め、自ら帰りたいと申し出た生徒は一人もいませんでした。今ここで島根県より感染者が多い地域に帰省して、果たして自分が感染しないと言えるか、自分がウイルスを運ぶことにならないか、そんなことを考えたのだと思います。
学校も無く、部活動も、試合も無い中、自分のやるべきことに真摯に取り組んだのです。「ステイホーム」と言われる中、家に帰ることすらしなかったのです。
昨日のホームルームで、私はこの件で生徒たちを誉めましたが、本人たちは「きょとん。」とした顔をしていました。彼らにとって、これは「当たり前のこと」なんです。「自分の行動に責任を持たなければいけない。」といつも寮で指導されていることを実践しただけのことなのです。
私たちにとって淞南の生徒たちは誇りです。彼らのためにできることは何でもしてあげたいと思っています。
今、3年生の中には、やり切れない思いを抱えている者もいると思います。卒業を迎える頃、淞南に来て良かった、充実した高校生活を送ることができたと思ってもらえるよう、全力で教育活動に取り組んでいきたいと思います。
また、この記事を読んでいただいた方が一人でも多く、淞南生を応援してくださると幸いです。