淞南高校の個別指導をするとは

2020.7.8(水)〜自分にあった学習方法とは〜

先日私学の人権同和教育の研修があり、講師は、本校に毎年来ていただいている島根大学准教授宮崎紀雅先生でした。「生徒と向き合う時に大切にしたいことは」という内容でした。個別対応という言葉をよく耳にしますが、淞南高校での個別対応は、少し視点が違うのではと改めて感じました。

以前より、宮崎先生には、淞南高校にお越しいただき、講演をしていただいています。その中で、知ったことを紹介します。また、実際に実践したことも合わせて紹介します。

人には、脳のはたらきや聞き手、利き目によって考え方が変わるそうです。その人の持っている特性と言えると思います。その特性に合わせて指導をするというのが、今の教育現場で求められているそうです。

さて、早速ですが、手を写真のように組んでみてください。どちらの親指が上にきますか。上に来た方が右親指だと右脳を使って考えているそうです。一方左親指が上に来ている場合は左脳を使って物事を考えているそうです。これはどちらがいいということではなく、そういう特性だそうです。

そのような特性を理解し、個別に指導することが大切だということです。特性には、Visual見る(視覚)タイプ、Auditoty聞く(聴覚)タイプ、Kinesthetic動く(運動)タイプがあり、本校の生徒は運動タイプが多い傾向にあるとのことでした。止まってじっとし考えることよりも動きながら考える方が能が活性化されることが分かっているそうです。

近年会社でも、椅子を設けないカウンタータイプの会議室やミーティングルームを導入しているそうです。本校では、昨年椅子の代わりにバランスボールを導入したクラスがありました。効果はまちまちでしたが、中には集中力が増した。眠くなくなった。授業が受けやすくなったといった生徒もいました。

生徒の特性を理解し、その特性にあった指導方法を考えることで生徒の夢や目標がぐっと近づけるのではないでしょうか。

最後に、この絵はどのように見えますか?板書がうまくできない生徒の境遇を理解するのに説明で使われた絵です。

ある人には、若い女性が向こうを向いているように見えるそうです。ある人には、おばあさんの顔に見えるそうです。板書が苦手な生徒は、見え方が違うので、まずは見えているものを共有することからはじめるとうまく板書ができるようになるそうです。同じ絵を見ていてもこんなに捉え方が変わるんですね。